ついに発売された NECの無線LANブロードバンドルータWRシリーズの最新機種 NEC Aterm WR8700N(HPモデル) PA-WR8700N-HP です。細かい製品仕様などは 公式サイト を見てもらうとして、特筆すべき点は全部で３つあります。

2.4GHz帯と5.0GHz帯の同時利用

まず、無線LANで2.4GHz帯と5.0GHz帯の同時利用が可能になった点です。WR8500Nは、同時利用は出来ず切り替えが必要でしたし、WR8300Nでは5.0GHz帯の11n/11aが利用できませんでした。これは、Buffalo社製品と比較していたとき唯一見劣りしていた部分ですが、この弱点を克服してきたWR8700Nに死角無しといった所でしょう。

有線接続時の実効スループット

次に、有線接続での実効スループットが ローカルルータ 約919MBps、PPPoE 約911MBps と驚異的な転送速度を叩きだしていることです。公式に掲載されているPPPoEのスループットをグラフにしてみると次のようになります。


もともと有線での速度には定評があったシリーズですしそれなりに速いのだろうと思ってはいましたが、WR8500Nから更に10%以上速度を上げてくるとは。NECの本気が伝わってきます。

価格設定

３つめに、価格です。正直最初に実売価格帯を見たときにはここまでのスペックとは予想できませんでした。11n/a/b/g同時接続、WPA2(AES/TKIP)のサポート、LAN上でファイル共有が可能な簡易NAS機能、マルチキャスト通信を安定化させるTVモード、省電力機能のECOモードなど現時点ですべて詰め込んだような構成としてはかなり安く設定されていると思います。